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エルモンヒラタカゲロウ – 儚き一生を持つ水辺の昆虫 | 日本昆虫研究所

こんにちは、皆さん!日本昆虫研究所へようこそ。今日は、水辺の儚き昆虫、エルモンヒラタカゲロウについてお話しします。彼らの特徴や生態に迫ってみましょう!


[本編]

エルモンヒラタカゲロウは、カゲロウ目に属する昆虫の一種です。エルモンヒラタカゲロウは、その独特の外見と短命な成虫期で知られています。

1. 特徴と外見:
エルモンヒラタカゲロウの成虫は、一般的に体長が15?20ミリメートルほどで、細長い体と大きな翅を持っています。翅は透明で、縁に沿って独特の模様があります。成虫は非常に繊細な体を持ち、儚い印象を与えます。

頭部

成虫は細長い体で、弱々しい。

頭には3個の単眼と、よく発達した1対の複眼が頭のかなりの部分を占める。
特にオスの複眼は大きく、上下2段に分かれた複眼のうち、上の複眼が巨大な円柱型になるものもある。
これはその形から「ターバン眼」と呼ばれ、カゲロウ目に特有のものである。

触角はごく短い。

口の構造は退化的で、通常は摂食機能はない。
胸部

胸部は前胸・中胸・後胸の3節からなる。

普通は中胸と後胸にはそれぞれ1対ずつ、計2対の翅があり、前翅が大きく後翅が小さいのが普通だが
、後翅が鱗片状に縮小しているものや、フタバカゲロウ(コカゲロウ科)などのように退化消失して前翅1対のみとなっている種もある。
止まるときは、ほとんどの種が翅を背中合わせに垂直に立てる。

脚は華奢で細長く、特に前脚は長く発達しており、止まっている時に前脚を前方の空中に突き出すようにするものがいる。
腹部

腹部は細長く10節からなり、後方へ向かって細まる。

オスの腹面第9節には、交尾の際にメスを挟む(はじし)と呼ばれる生殖肢があり、メスの腹面第8節には生殖口があるが、産卵管などは持たない。
腹部後端には2本または3本の繊細な長い尾(尾毛)を持っている。オスは川面などの上空で群飛し、スーッと上昇したあと
フワフワと下降するような飛翔を繰り返し、この集団中にメスが来ると、長い前脚でメスを捉え、そのまま群から離れて交尾する。
成虫は餌を取らず、水中に産卵すると、ごく短い成虫期間を終える。

2. 生態とライフサイクル:
エルモンヒラタカゲロウのライフサイクルは非常にユニークです。幼虫は水中で生活し、1年以上をかけて成長します。幼虫期は川や湖の底で生活し、水質の良い環境を好みます。

成虫になると、エルモンヒラタカゲロウの寿命はわずか数時間から数日です。成虫の主要な目的は繁殖であり、その短い生涯の中で交尾と産卵を行います。成虫は食物を摂取せず、その生涯を全うします。

3. 生息環境:
エルモンヒラタカゲロウは清流や湖沼など、きれいな水環境を好みます。彼らの存在は水質の良さを示す指標ともなります。
人との直接的な利害関係が薄い昆虫で、人に噛み付くこともなく、毒を有することもない。
したがって害虫とされるものは非常に少ない。
ただし、オオシロカゲロウなどは時に大発生し、大量の雪が舞ったようになって視界を遮ったり、
路上に積もって自動車をスリップさせたりして交通障害を引き起こすことがある。
また東南アジアに分布するキクイカゲロウ Languidipes corporaali (シロイロカゲロウ科)は、

水中の木材や竹材に穿孔してフナクイムシに良く似た巣穴を作る。このため、木造船や水上家屋、木製の導水路などに害を与える。

[エンディング]

今日は、エルモンヒラタカゲロウについてご紹介しました。彼らの儚い一生と水質環境の重要性を知ることで、自然環境の保護について考えるきっかけになったでしょうか。ご視聴いただきありがとうございます。この動画が気に入ったら、ぜひいいねとチャンネル登録をお願いします。次回の動画もお楽しみに!

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