カメムシ

シマサシガメ – 森の中のハンター、その驚異の生態 | 日本昆虫研究所

こんにちは、皆さん!日本昆虫研究所へようこそ。今日は、森の中のハンターとして知られるシマサシガメについてお話しします。彼らの特徴や生態について詳しく見ていきましょう!

シマサシガメ(学名: Reduviidae)は、肉食性のカメムシの仲間で、日本の森や草地で見られる昆虫です。成虫の体長は約15?20ミリメートルで、黒と白の縞模様が特徴です。シマサシガメの仲間は非常に多く、さまざまな形態や生態を持つものがいます。

1. 特徴と外見:
シマサシガメは、その名前の通り縞模様が特徴的です。体は細長く、前脚が発達しており、獲物を捕らえるのに適しています。また、長い口吻(こうふん)を持ち、これを使って獲物に毒液を注入し、体液を吸い取ります。

全体に黒で、白斑があり、光沢が強いカメムシ。
体長は18-19mmほど。頭部は細長くて左右の複眼の後ろの縁をつなぐような横溝がある。
複眼は黒。触角はとても細長く、第1節が最も長い。
第2節は一番短く、それより先の節はやや長い。頸部は細くなっている。前胸背面は前半部と後半部に区切られる。
前半部の縁前端は小さく棘状に突き出ており、また背面は中央の縦溝があり、2つの多少とも球形っぽい2つの盛り上がりに区切られる。
後半部は正中線が多少くぼんでおり、後方両側の側角は丸く突出する。
色は全体に黒で、側角より前の縁沿いやや内側に淡い斑紋があり、また正中線沿いにも淡い色の部分が出ることがあるが、
それらの淡い色の部分は個体差がある。小楯板は黒で、後端が淡い色になっていることが多い。
前翅は淡褐色で半透明、翅脈は暗い色で、その先端は腹部後端を越えて長い。腹部各節の側面部は、前半が黒で、
後半が黄白色であり、翅を畳んだものを真上から見ると腹部に黒と白の横縞があるように見える。腹面側は頭部の中央が白く、
胸部は黒、腹部は中央部が黄白色で、縁には不規則な黒い斑紋があり、これには変異が多い。
歩脚は細長く、地色は黒で、各脚の腿節には3個、脛節では基部に1つの黄白色の斑紋があり、やはり縞模様に見える。

2. 食性と狩りの方法:
シマサシガメは肉食性で、他の昆虫を主な餌とします。彼らは待ち伏せ型の捕食者で、じっと獲物が近づくのを待ち、一瞬の隙を突いて捕らえます。毒液を注入することで獲物を麻痺させ、体液を吸い取ることができます。

3. 生息環境:
シマサシガメは、森や草地、庭園など、さまざまな環境に適応しています。昼間は葉の裏や樹皮の隙間に隠れていることが多く、夜間に活動が活発になります。

本種の属するシマサシガメ属は約185種を含む大きな属で、オーストラリア以外の旧世界に広く分布している。
日本では本種が普通種であり、本土では他の種はいない。

初夏に多く見られる。なお、成虫は発音する習性を持つ
樹上や草むらで見られることが多く、ヨモギハムシ、アオバネサルハムシ、ヒゲナガマルノミハムシ、
アザミカミナリハムシ(以上はハムシ科)、ナナホシテントウなどの甲虫、それにチョウ目などの小型昆虫を捕食する。

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