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【日本昆虫研究所】水質のバロメーター!清流に生きるカワゲラの秘密に迫る!

【日本昆虫研究所】水のキレイさを測る“天然センサー”!カワゲラの秘密を徹底解説!


カワゲラ(川螻蛄)は、冷たい清流にすむ小さな昆虫で、日本全国の山間部を中心に分布しています。派手な姿ではありませんが、実は**水質の良し悪しを測る「指標生物」**として極めて重要な存在です。


基本情報

  • 分類:カワゲラ目(Plectoptera)
  • 大きさ:成虫で約5〜25mm程度(種類によって異なる)
  • 生息地:日本各地の冷涼な渓流、山間の沢、きれいな河川など
  • 出現時期:春〜初夏(種類によっては秋も)

カワゲラの姿と特徴

  • 体は細長く平べったい
  • 触角が長く、脚も細くて長い
  • 翅は2対あり、体にぴったりと重ねて休む姿が特徴的
  • 成虫は翅を持っているが飛ぶ力は弱い

幼虫(ナイアド)の暮らし

カワゲラの幼虫は水中で生活する水生昆虫です。

  • 川の石の下や水草の間などに棲みつく
  • 食性は種によって異なり、植物のクズを食べる種や、微生物、他の小さな昆虫を食べる肉食性の種もいる
  • 幼虫期間は半年〜1年ほどで、複数回の脱皮を経て成虫になります

成虫の暮らし

  • 成虫になると水辺から近い草の上や岩の上に姿を現す
  • 寿命は数日から1〜2週間程度
  • 成虫はほとんど食べず、交尾と産卵のために活動します

カワゲラはなぜ“水質指標生物”と呼ばれる?

カワゲラの幼虫は、汚れた水では生きられません。具体的には…

  • 酸素が豊富な水
  • 低い水温
  • 有機物が少なく、透明度の高い川

といった、極めてきれいな環境でしか見られないのです。

そのため、カワゲラがたくさん生息している川は、科学的に見ても水質が非常に良いとされます。


カワゲラとよく似た仲間たち

カワゲラは、チョウやトンボと違って派手さはありませんが、似たような渓流性の昆虫には以下のような仲間がいます:

  • ヘビトンボ:大型で幼虫は肉食
  • トビケラ:幼虫が巣をつくることで知られる
  • カゲロウ:短命な成虫が有名

これらと比べてもカワゲラは地味ながら極めて繊細な環境を好む点で異なります。


名前の由来と漢字の意味

「螻蛄(けら)」は本来モグラのような昆虫を指す言葉ですが、「川螻蛄(かわげら)」は川にいるけらのような虫という意味から名付けられました。


まとめ

カワゲラは、小さくて地味だけれど、環境を映す“鏡”のような存在です。私たちが川辺でこの虫を見かけたら、それは水がきれいである証拠。自然のバランスが保たれている、そんな貴重な環境の一部として、カワゲラの存在は今も静かに私たちに語りかけています


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