
##【日本昆虫研究所】オオアトボシアオゴミムシとは?金属光沢と赤斑が目を引く美麗なゴミムシ
概要

オオアトボシアオゴミムシは、金属光沢を放つ美しい体色と、後翅にある赤い斑点が特徴的なゴミムシの仲間です。地表性で活発に動き回る捕食性昆虫として知られ、主に森林や草地の地表で見られます。昆虫愛好家からも人気が高く、美しさと生態のユニークさが魅力の種です。
特徴

オオアトボシアオゴミムシの体長は20〜30mmほどで、比較的大型のゴミムシです。全身は青緑色〜緑青色の金属光沢を帯び、特に晴天時は非常に美しく輝きます。上翅の後部には目立つ赤色の斑点が1対あり、「アトボシ(後星)」の名の由来となっています。
体形は扁平で流線型をしており、脚は長く、素早く走ることができます。触角も長く、周囲の環境を常に探るような動きを見せます。飛翔力はそれほど強くなく、主に歩行によって活動範囲を広げています。
生態

オオアトボシアオゴミムシは肉食性で、地表の昆虫やミミズ、小型の節足動物を捕食します。夜行性で、日中は落ち葉や石の下に潜んでいますが、曇天や薄暗い場所では昼間でも活動することがあります。
産卵は湿った土壌に行い、幼虫もまた肉食性で、地中で小動物を捕食しながら成長します。成虫は春から秋まで活動し、特に5〜9月に多く見られます。乾燥を嫌うため、湿潤な林床環境や沢沿いの草地などに多く生息しています。
観察ポイント

- 観察時期:5〜9月が最も活動的
- 活動場所:湿った林床、草地、落ち葉の多い地面
- 注目点:金属光沢の青緑色と後翅の赤斑、俊敏な動き、夜間活動
類似種との違い

- アトボシアオゴミムシとの違い:体長が明らかに大きく、赤い斑点がより鮮明。オオアトボシの方が光沢が強く、全体的にがっしりした印象。
- アオゴミムシ類との区別点:他のアオゴミムシは斑点がないか、小さい。赤い斑点と大型の体で見分けやすい。
まとめ
オオアトボシアオゴミムシは、見た目の美しさと生態の面白さを兼ね備えた地表性の肉食昆虫です。森林の中を活発に走り回る姿や、美しい光沢のある体色は観察者に強い印象を与えます。環境の指標生物としても知られており、自然環境の健全さを知る手がかりにもなります。
基本情報
- 和名:オオアトボシアオゴミムシ
- 分類:コウチュウ目 / オサムシ科
- 体長:20〜30mm
- 分布:本州、四国、九州
- 活動時期:5月〜9月
- 生息環境:森林の林床、湿った草地、沢沿いなど
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