ドビモンシャチホコ – 森の中の独特な蛾 | 日本昆虫研究所

こんにちは、皆さん!日本昆虫研究所へようこそ。今日は、森の中で見られる独特な蛾、ドビモンシャチホコについてお話しします。彼らの特徴や生態について詳しく見ていきましょう!


[本編]

ドビモンシャチホコ(学名: Stauropus fagi)は、シャチホコガ科に属する蛾の一種で、日本の山地や森林に生息しています。成虫の体長は約50?60ミリメートルで、非常にユニークな形状と模様が特徴的です。

1. 特徴と外見:
ドビモンシャチホコは、その名前の通り、成虫の翅がトビモン(飛紋)模様を持っています。成虫の翅は褐色や灰色を基調としており、樹皮に似た模様が入っています。この模様は環境に溶け込みやすく、捕食者から身を守るカモフラージュの役割を果たしています。

2. 生態と行動:
成虫は5月から9月にかけて活動し、特に夜間に多く見られます。昼間は木の幹や葉の裏に静かに休んでいることが多いです。彼らは樹液を好んで吸うことがあり、夜間に活発に飛び回ります。

幼虫が樹木の葉を食害するため害虫として扱われる種もある。日本では、大発生してブナ林を大規模に食害するブナアオシャチホコ が森林害虫として特に有名で、
大発生の原因となるさまざまな要因や発生の周期性に関する研究がよくなされている

ギョウレツシャチホコ亜科のマツノギョウレツケムシガは針葉樹の大害虫として有名であり、
アンリ・ファーブルも幼虫の生態を研究したことが知られる
。本種はマツ属、ヒマラヤスギ属、ヨーロッパカラマツなどを食害し、地中海周辺地域に広く分布するが
、地球温暖化に起因するさらなる分布の拡大も危惧されている。
和名および英名の”processionary”が示すとおり、本種は幼虫が集団で一列に並んで移動する生態で有名であり、
この「行列」は道標フェロモンによって形成されることが知られている。
また、3齢以降の幼虫が有毒の刺毛を有することも本種の有名さに寄与している

3. 幼虫の生活:
ドビモンシャチホコの幼虫は、様々な広葉樹の葉を食べて成長します。幼虫は緑色や茶色を基調とし、周囲の葉や枝に非常によく似た体色を持っています。このカモフラージュによって、捕食者から身を守ることができます。幼虫が成長し、蛹(さなぎ)になると、葉の裏や地表近くで蛹化します。


[エンディング]

今日は、ドビモンシャチホコについてご紹介しました。彼らのユニークな模様とその生態を知ることで、自然の中での彼らの役割を理解できたでしょうか。ご視聴いただきありがとうございます。この動画が気に入ったら、ぜひいいねとチャンネル登録をお願いします。次回の動画もお楽しみに!

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