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【日本昆虫研究所】ズグロオニグモの神秘!美しい網と夜行性の生態を解説

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ズグロオニグモについて

ズグロオニグモは、クモ目コガネグモ科に属するクモの一種です。名前の通り、頭部が黒く見える特徴を持ち、アジアを中心とした広範な地域に生息しています。日本では主に温暖な地域で見られます。


1. 特徴

  • 体の大きさ
    成体の大きさはオスが5~8mm、メスが8~12mm程度です。
  • 体色
    頭部が黒色で、腹部は黄色やオレンジ色を基調に複雑な模様が入ります。体の色や模様は個体差があります。
  • 形状
    丸みを帯びた腹部が特徴的で、他のオニグモ類と区別しやすいです。

2. 分布と生息地

  • 分布地域
    日本では本州、四国、九州を中心に分布しています。また、中国や東南アジアなどの暖かい地域でも一般的です。
  • 生息地
    森林の縁や草地、庭園など、人間の生活圏にも近い場所で見られます。植物が密集している場所に好んで住む傾向があります。

3. 生態と行動

  • 巣の特徴
    ズグロオニグモは円形の網を作る「造網性クモ」です。網は木の枝や草の間に張られ、夜間に活動して獲物を捕らえます。
  • 活動時間
    夜行性で、昼間は網の近くや葉の裏に隠れて休んでいます。
  • 捕食行動
    網にかかった昆虫を素早く糸で絡め取り、毒を注入して動きを止めます。主に小型の昆虫を餌とします。

4. 繁殖

  • 交尾
    繁殖期には、オスがメスの網を訪れ、交尾が行われます。オスは交尾後にメスに食べられることもありますが、すべてのオスが犠牲になるわけではありません。
  • 卵の産卵
    メスは卵を産み、卵嚢(らんのう)と呼ばれる繭状の袋に包んで守ります。卵嚢は網の近くに設置されることが多いです。
  • 幼体
    孵化した幼体はしばらく集団で行動し、その後独立して網を張るようになります。

5. 天敵と防御

  • 天敵
    鳥やカエルなどの捕食者、寄生バチが主な天敵です。
  • 防御手段
    鮮やかな体色が擬態や警戒色として働き、捕食者から身を守るのに役立つと考えられています。

6. 人との関わり

ズグロオニグモは、害虫を捕食する益虫として知られています。人間に対して攻撃的ではなく、毒性も人に害を与えるほどではないため、安心して観察できます。庭や公園でその美しい網や独特の体色を見ることができます。


まとめ

ズグロオニグモは、美しい体色と円形の網を作る習性が特徴的なクモです。害虫駆除に貢献する一方で、自然の中で重要な役割を果たしています。夜間活動の様子や巣作りなど、その興味深い行動を観察してみてはいかがでしょうか。

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